商人とハンター、それから盗賊について見聞きしたことをまとめておこうかな。
もう気づいていると思うけれど、黒装束をまとった怪しさ満点の連中が町中を闊歩していることがあるよね(どうでもいいけど右の写真誰かに似てんだよな)。
レベル20になったら職業に就くことができるけれど、その選択肢、本当は3つあるんだ。
一つは商人、二つ目がハンター。三つ目が盗賊。
盗賊が職業ってどうだろう? と思うけれど、実際に選べるんだから仕方ない。よく仕事に貴賤はないっていうけれど、この教えもアヤシイもんだよな〜。ま、その話は置いておいてと。
職業というからには、それで生計を立ててるわけだけど。ならば、何の仕事をしているのか。
一言で述べると「商人は特産品を運搬し利益を出し、ハンターは商人の護衛をし報酬を受け取り、盗賊は商人の荷物を略奪して闇ルートで売りさばく」ってところかな。これらはよく三項対立なんていわれる概念にあたる。
交易の途上で、何もないところから突然出現する盗賊。これは、NPC(Non
Player's
Character)盗賊と呼ぶのが慣わし。倒した後に掻き消えるタイプがこれ。解明されたわけじゃないけど、数多の盗賊のドス黒い思念の具現の姿だとか、無念な盗賊の亡霊という人もいる。出現するNPC盗賊の数と強さは、貿易難易度が高いほど多く強くなる傾向にある。
一方、職業として活動している盗賊を、PC(Player's
Character)盗賊と呼ぶのが慣わし。こちらは、倒すと地面に倒れ伏して掻き消えることがないんだ(盗賊の意思で町に帰還すれば別)。当然、生身の人間だから会話も出来る。PC盗賊の中にはトリッキーなスタイルで略奪を仕掛けてくる者もいるから挑発に乗らない方が賢明かも知れないね。
三項対立と、盗賊の基礎知識はここまでにして、交易準備に話を移そうか。
交易に必要なものを手短に紹介していくね。
これから商人を目指す人は参考にしてくれると嬉しいな。
さすがにもう知ってると思うけど、地図を使って場所を確認すると迷わないよね(町の地図の出し方が分からない人は、一度ワールドマップを表示させてから、町の名前をクリックすると出てくるからね)。
もしボクと同じようにレベルが20に上がったばかりの人は、鍛冶屋・防具屋・雑貨屋、露店でいい装備が装着可能になってないか確認しておこう。
医薬品屋で各種回復薬の補充と装備品の修理もお忘れなく〜。
 絶対に必要なもの。商人旗。これがないと商人は始まんない。
旗は長安では商人組合員の華重生(ホア
チゥオンシォン)の爺さんが売ってくれる。
レベル20になると身につけることができて一度買うと永久的に使える代物(購入は1度きりでいいよ)。価格は、1本金壱万也。男性用と女性用があるので間違って買わないようにしよう。 華の爺さんは長安のマップで言えば、特産品店のあたりでキセルを燻らせてるよ。
嬉しいからって、旗つけたまま町の外に行くと、盗賊に目を付けられることもあるからやめておいたほうが無難だね。
その次に要るものは何といっても駄獣。そう、交易動物だね。上の長安地図でいうと馬屋。気弱でドジョウ顔のキャラで友達いなさそうな馬屋番の馬千里(マ
チィエンリ)さんから買うことができる。
ボクの場合は、中原黄馬と西域単峰ラクダのどちらかに乗ることができる。間違っても、レベル10から乗れる健強馬を買わないように注意しよう。馬とラクダの違いは、歩みの速さと積載量、それからライフの違い。馬は速く歩けるけれど華奢で荷物はあまり詰めない。ラクダは馬よりもずっとタフで荷物を詰めるかわりに足が遅い。盗賊に襲われることを前提に考えれば、多少足が遅くてもバイタリティー溢れるラクダを選択するのが賢明かな。
あと、お金に余裕がなくても、馬やラクダは5匹くらい買っておくことをオススメするよ。もしかのときに荷物を道ばたに落っことしても駄獣の予備があれば、荷物を積みなおしてその場から交易を続けることができるからね。もちろん、そうならないような対処法として、回復餌の購入は必ずしておきたい。餌は大きいのと小さいのがあるけど、今は小さいの20個くらいあれば充分じゃないかな。買いすぎたとしても50個までなら嵩張らないし、これから先ずっと使うものだから多めに買っておいても損はないよね。
さて、次が一番大切。

特産品店前でソロバンをパチパチやってる特産品取引業者の趙大山(チァオ
ターシァン)さんのところに行って特産品を買おう。
ここ長安の特産品は、なんといっても絹と磁器。ここから西域を経由して、大陸の最果てにある羅馬(ルゥオマ=ローマね)って都まで運ばれることもあるとかないとか(実装されるのかなぁ)。ホント商人の力って偉大だよね。
失礼、話がそれました。買えるのは次の4アイテム(カッコ内の金額は参考単価)。
1.白色絹(金134) 2.赤色絹(金205) 3.青白磁器(金277) 4.越州青磁器(金348)
これらを駄獣に積み込んで、次の町まで運ぶんだ。どれを選んでもOKだけど、積みすぎに注意。たくさん積めば利益は大きいけれどリスクも大きい。悪いことは言わないから、最初のうちは貿易難易度の欄に表示される★の数1に抑えて、交易に慣れることを第一目標にしよう。

ちなみに貿易難易度は特産品を購入した物品総額に比例して、★の数が累進される。
累進の仕方はちょっと複雑で、駄獣の種類、駄獣のレベル、プレイヤーレベルによってそれぞれ変わるので、単価の高いものから特産品インベントリを埋めていって、頃合を見ながら単価の安いもので微調整するといいよ。どうしてこんな回りくどいことをするかというと、同じリスク(★の数が多いほど交易が難しい)で一度の交易でたくさん儲けるには、★の数ぎりぎりのところで抑える工夫が必要ってこと(乗るスペースには限りがあるからね)。

「メンバー紹介は、移動しながらでイイよね」
そう言ったのは、天竺強健ラクダっていう種類の白いラクダに跨ってるギルドマスターの楊雪さん(昨日から白ラクダに乗れるようになったんだって)。道服姿の弓の名手。氷系武功を修行中なんだとか。ラクダの傍に灰色の子犬がおとなしく座ってる。
「準備がOKなら出発だよ〜。浅老弟、最初のうちは慣れないから、他の誰でもイイから追跡するといいからね」
そう、追跡。これがとっても楽チンなんだよね。他の誰かをターゲットして、キャラクターコントロールの中にある追跡アイコンを選択するだけ。ラクダの上でオニギリ食べたりするときに便利なんだよね(こんなこと言っちゃなんだけど、ラクダの上で居眠りだってできちゃう?)。
←まず、ターゲット(左クリック)
続いて追跡(1、左クリック。2、右クリック)→
「ラクダに乗ってれば、盗賊に攻撃されてもラクダが身代わりになってくれるから。危ないと思ったらラクダから降りないこと」
そう教えてくれたのは、前にも会った槍を持った護衛の池聖(チァイ
シォン)さん。なるほど、降りずに進めと言っていたのは、こんな訳があったのか。
「ラクダには乗ったままでも、降りて進んでもいいけれど、レベルの高い商人ほど強い盗賊が襲いに来るから、レベルの低い商人は出来るだけ隊の前にいること。遅れて巻き込まれたり一人で先行してモンスターを集めないように気をつけること。それから、ラクダに乗っていない状態のときに、敵から攻撃を受けると20秒はラクダに乗れないから。これは注意してね」
そう言ったのは蟹のハサミに似た大刀使いのもう一人の護衛、梅小鈴(メイ
シィアオリン)さん。
ボクは初めての交易で勝手が分かんないので、ラクダに乗ったままでいることにしたんだ。ボク以外にも、六人ラクダに跨ったままだったから、気を使う必要はないんだけどね。
キャラバンは長安の特産品売り場から、南門を出て穀倉地帯を横断。樹精の棲息する森に差しかかったところで最初のNPC盗賊の襲撃に遭ったんだ。盗賊は弓を絞って矢を射てきたけれど、あっという間に梅さんの蟹バサミの餌食になった。電気を帯びた蟹バサミが盗賊に飛んでく様は圧巻。心から敵に廻したくないって思ったね。NPC盗賊のやつ、ビリビリ痺れながら中空で掻き消えちゃったんだ。
「くわばらくわばら」
なにやら呟きながら曙光が横に並んできた。
「浅藍さん。あのさ、ギルドも同じになったし、俺、浅藍さんのことなんて呼んだらいいかな」
「ボクもそのこと言おうと思ってたんだ。曙光さんは歳いくつですか? ボクは16だけど」
「うおゎ、同い年なんだ。んじゃ、浅大哥(チェン
ターコー)と呼ぶことにする。いいよな、うん、よろしく!」
浅藍ってのは名前だけど、ま、なんでもいいや。それに曙光ってのもきっと名前だろうし。
「こっちこそよろしく。曙大哥(シゥ
ターコー)」
村にいた頃は、みんな、名前の一文字を取ったものかフルネームで呼びあってたし、ボクには妹や弟がいないから、大哥(同年代の男子に対して使う敬称で「哥哥(コーコー)」は兄さんの意味なんだ)って呼ばれると気分がいいね。
「そろそろ虎穴山にさしかかるな。どっちのルート進むんだろ」
きっと今までギルドの中で一番下のレベルだったろうから、曙光も嬉しいんだろうな。
『ストップ、停止停止!』
ギルドに入ると、ギルドのメンバーにだけに聞こえる会話ができるんだって。不思議だよね。どんなテクノロジーなんだろう。
その声の主は、楊さん。
『知り合いのハンターから連絡があって、この先、道沿いに盗賊ギルドの待ち伏せがあるらしい。街道から外れよう』
『真西に直進して西口に向かうってこと?』
この声は誰だろう? ここにいる誰かさんなんだろうけど。
『砦の北の外壁に沿ってく感じでよろしく〜』
再び、楊さん。
『らじゃー』
キャラバンは一度南西に進路をとって、そのまま真西を進むことになったんだ。
街道から離れると、獣が多い上に平坦ではなくなるから見通しが悪くなるけれど、PC盗賊が待ち伏せしているところに突っ込んでいく気にはさすがにならないよね。君子は危うきに近寄らずってとこかな。
「浅大哥、前いくぞ!」
おっと、なんだ? 曙光に促されてラクダを前進させたんだ。周りを確認すると、いつの間にかにNPC盗賊が一気に六体ほど出現してたんだ。
『一気に湧きやがった』
『白虎の群れが前から走ってくるぞ! ちっ、ジャイアントも混じってやがる。こっちも全部で六匹』
ラクダの上で揺られてると緊張感に欠けるきらいがあるのかな。一気に夢から覚めた気がした。
『先行隊、トラは対処できるか?』
『なんとかする』
一番先頭とその後ろに控えていた三人が、武器を構えて白虎の群れに突っ込んでいったんだ。
この三人、もしかしたらボクや曙光とそう大差ないレベルかも。あざやかとはいえない太刀さばきなんだ。でも、危なげない様子だから心配はないんだけど。殲滅は遅いけれど返事通り三人でなんとかできるはず。
「盗賊またでた〜」
その三人の商人のラクダに、NPC盗賊が三体が新たに出現して攻撃を始めたんだ。
「まかせて。劉(リォゥ)、壮(チォアン)手伝って」
そう言ったのは、ボクと曙光の前でラクダに乗ってた三人の商人の内の一人、謝(シィエ)さん。その言葉に応じて、あとの二人もラクダを降りて盗賊の対処にあたったんだ。こちらの三人は先の三人よりもずっと腕が立つみたいなんだけど、盗賊が手強い相手なのか苦戦を強いられていた。
「またでたー」
今度はボクのすぐ後ろの商人二人にNPC盗賊が四体出現したんだ。
「終わらん」
『誰か、荷物いっぱい積んでるのいるだろ!』
「まじかよ〜」
ちなみにこの湧きの原因は後で判明するんだけど、★2の積荷の商人が二人。★3の積荷が一人混じってたんだ。
なかなかおちゃめでスリリングなギルドメンバーばかりだよね。
何とか怪我人もなく、トラとNPC盗賊を蹴散らせたキャラバン。
その後順調に真西を目指していたんだけど、またまた、楊さんの知り合いのハンターから西域西口付近に別の盗賊ギルドが潜伏しているとの情報が入ったとのことで、再び進路変更をして東口方面に向かうことに。ラクダ乗りっぱで言うのもなんだけど、商人って結構苦労するもんなんだねぇ。
「おおっ、久々だね! どうだい? 川を渡るのかい?」
前々から思ってたんだけど、中国東渡り口にいる渡航船受付の陶志(タオ
チー)さん、親方そっくりなんだよな。毎回、連れ戻されに来たのかとヒヤっとするから、あまりこっちに来たくなかったんだよね。
だけど、今日はまったく違って、この顔を見て、ほっとした。
これから黄河を生まれて初めて渡って西域に足を踏み入れるから、胸が高鳴ってもいいんだろうけど、さっきの大襲撃から生き延びてきたばかりだし、みんな頼りになる人ばかりだからかな? 不安はひとかけらもないんだよね。
さーて。待ってろよ西域。おっと、その前に黄河! 今渡ってやるからな。 |