中国に行ってやはり困るのは、言葉が聞き取れないことだと思います。
特に中国の発音は独特で、日本語としては使わない音(音の高さやイントネーションとしては存在します)がたくさん用いられているからだと思います。
まず日本語は通じませんし、これまでのエッセイでも書いてる通り、日本語の音読みも絶望的だと考えてください。となれば、学生の頃にかじった英語でコミュニケーションを試みるのですが、困ったことに中国(大陸)で英語は学校で習わないのか、ほとんど使い物になりません。
そうなると、同じ漢字の国ですから、筆談がメインになります。しかしながら、いつでもどこでも紙とペンを持ち歩くのも面倒な話です。
そこでどうするか。私はいつもこのようにしています。
旅行前に日本の書店に行き、旅先の国の会話集というものを買います。
会話集は、色々なシチュエーションを想定して、その基本的な会話が多く収録されているものを選ぶとgoodです。また、その旅先の言語と日本語だけでなく、英語も併記してあるものを選ぶとよりベターですし、巻末に日本語の50音のインデックスで旅先の言語の単語と日本語訳がついたものを選ぶとかなり重宝します(中国語の場合は、ピンイン※とカタカナの発音表記も掲載してあることが多ので、そういったものを選ぶと失敗しません)。
もちろん、持ち歩くことが前提ですから、小さいサイズのものを選ぶことが大切です。
実際にこういった会話集だけで、ドイツ、イタリア、スペイン(いずれの言語も挨拶程度しかできません^^;)に行って地元料理の店で、そこのシェフにオススメの料理を聞いて程よい量で注文したり、移動の特急列車の中で、イタリア人と話ししていて手紙の交換をするくらいの友達ができたこともあります(サルバトーレ元気かなぁw)。
中国の場合に話しを戻しますと。
最も威力を発揮するのは、実はケータイなのです。自分と相手とケータイを持っていることが前提になりますが、中国人は大抵の人が持っていますので心配しなくていいと思います。それというのも中国での携帯電話の普及率はかなり高くて、その時期も日本よりもずっと早くから普及しています。これは実に明快で、電話線の敷設(電話だけに限りませんけど)費用が、国が巨大なだけに、その距離を網羅しようとすると莫大になるため、ケータイの普及が爆発的だったのは大いに納得がいきます。
もうお分かりかと思いますが、中国のケータイにもメール機能がありますし(そういえば前のエッセイでも書いてますね)、スケジュール管理もできますし、物によってはカメラ付きで着メロも多彩になっていますから、日本のケータイとなんら変りません(むしろ、ノキアやモトローラといった大手によってシェア争いが激化しているためか小型化も日本よりも早い様に思います)。
あれこれ書いてますが、要するに、漢字変換機能を使っての筆談になるわけです(もちろん紙とペンがあればそれに越したことはないです)。ただ、日本のケータイでは、中国語漢字は絶対に出てこないし、中国語の文法も単語もあやふやなので、なんちゃってチャイニーズになっちゃいますが、会話集ではカバーできない微妙なニュアンスは(多分)伝わります。
英語が通じない以上、唯一の手段と考えれば、漢字を使うコミュニケーションは日本人にはかなり有利ではないでしょうか。
さて、会話集の選び方で、カタカナで発音を表記したものをオススメします。と書きました。
ですが、日本人が話そうとするカタカナチャイニーズは、簡単なものを除いて、「え?」って顔をされます。
しかも、イントネーションがめちゃくちゃなので、場合によっては「聴不」と言われて大笑いされることもありますが、カタカナ表記すらない会話集だと、手も足も出ない状況になりますし、元々通じなくて当然なのですから、じゃんじゃんカタカナチャイニーズで話しをしてもいいと思います(きっと、会話集見せろと言ってきますからw)。←これも立派なコミュニケーションです。
ところで、タイトルの「聴不看不」ですが、ピンイン表記で、「ting1
bu4
kan4
bu4」、カナ表記だと「ティンプカンプ」になります。
「ちんぷんかんぷん」の語源は、中国語だったんですねぇ〜。
ピンイン※:アルファベットを使った発音表記の方法。アルファベットに数字が付く場合は、その声調の発音を示します。
1は、高らかに歌うような一定の調子。
2は、英語で言う疑問文でトーンが最後にあがる調子。
3は、トーンが一度下がり再び上がる、演歌歌手のコブシを聞かせるような調子。
4は、普通のトーンから低いトーンへ落とす調子。
数字がない場合は、力んだりしない普通の調子。 |